2021年度のAmazon Japanの売上は、2.5兆円程度だったそうです。
新型コロナの影響で、2020年の売上高は前年比28%増、2021年度の売上高は前年比16%増だそうです。
すごい成長ですね。
消費者向けの商品販売を行う多くの会社・個人にとっては、Amazonはもはや無視することはできない存在なのではないでしょうか。
今回のブログでは、
- Amazonで既に販売をしている方や
- これから出品してみようと考えている方向けに、
Amazon独特のブランド保護の制度について、ご紹介いたします。
Amazonでのブランド保護がなぜ必要なのか。
その必要性を理解していただくため、まずはアマゾンの特徴について考えてみたいと思います。
「相乗り」とは?
Amazonに出品するにあたり気を付けなくてはならないのが、「相乗り」。
売上が好調になってくると、「相乗り」が問題となってきます。
「複数の出品者様が同一の商品を出品している場合は、複数の出品情報が1つの詳細ページにまとめられます。」
(「Amazon出品サービス」より引用 2022年4月15日現在)
つまり、1つの商品情報は1つの詳細ページに集約されている。
1つの商品を複数の出品者が出品する場合であっても、一つの商品ページに紐づけされる。
1つの商品に、複数の出品者が乗り合わせているような状況なので、「相乗り」と呼ばれています。
複数の出品者の中から、どの出品者の商品が購入者に選ばれるかは、どうしても条件面で決まってしまいます。
多くの場合、「相乗り」になると、価格競争が起きてしまいます。
ブランド商品とノーブランド商品
Amazonに出品している商品には、ブランド商品とノーブランド商品があります。
「ブランド」と言うと、いわゆる高級ブランドを想像する方も多いかと思います。
「ブランド」という語は、もちろんそういった有名な高級品を表す言葉としても使われますが、ここでいうところの、ブランド商品やノーブランド商品の、「ブランド」とは、有名であることや価格は関係ありません。
独自のコンセプトのもとに企画され、一つの名前やロゴをつけて、売り出される商品やサービス群をいいます。
「ブランド商品」を流通状況で大まかに分類すると、次のように分けることができるでしょう。
広く流通している商品 |
オリジナルのブランド商品 |
メーカーが製造。小売・卸売業者等を介して広く流通している商品。 |
自社で企画・開発し、自社ブランドのもとで販売 |
「相乗り」覚悟 他社ブランドの商品販売 |
自社独自ブランドの商品販売 |
このブログでは、このうち、「オリジナルのブランド商品」つまり自社独自ブランドの商品をAmazon経由で販売する場合にスポットを当ててお話しします。
自社オリジナルブランドの商品の場合、商品がそれほど出回っておらず、自社で製造・販売・出荷まで管理している場合には、一般的に考えると「相乗り」は起こらないはずです。
にもかかわらず、
オリジナルブランド商品が、複数の出品者に「相乗り」されている。
しかもカートを奪われた。
というご相談は多いです。
ある海外発ブランドの例では、そのブランド商品には、ブランドロゴが刻印されていました。
日本国内での販売実績数はそれほど多くなく、しかも、そのほとんどが個人用と思われる商品1個のみでの販売だったので、「相乗り」が起こるとは予測もしていなかったそうです。
しかし、数々の出品者に「相乗り」され、カートも奪われてしまいました。
そのうちの一つの出品者から、商品を試験的に購入してみたところ。
パッと見た目では分かりにくいのですが、予想通り、偽造品でした。
オリジナルの商品なのに、偽造品の販売者に「相乗り」されて、ブランドオーナーがカートを取れないとなると、悔しいでしょうね。
Amazonに「早くどうにかしてくれ」と報告しても対応してもらえない。
Amazonに対しても、イライラッとした気持ちになることでしょう。
ですが、Amazon側の立場になって考えてみると、どの出品者がブランドのオーナーであるのか、どちらが偽造品であるのかは、証拠がないと決められません。
Amazonには、そんな問題を解決するための独自のシステムがあります。
売上を守る = ブランドを守る
商品が売れて人気がでてくるにともない、残念ながら、偽造品が出てくる可能性が高まります。
実店舗販売であれ、Amazonでの販売であれ、偽造品は市場から排除できる簡単な方法があれば良いのですが、それほど容易にはいきません。
でも、Amazon経由での偽造品販売であれば、対策が比較的容易なようです。
ここでは、
自社ブランド商品オーナー様が行うことができる対策!!
Amazon経由での偽造品の販売を止めさせ、「相乗り」状態から抜け出す方法
についてご説明いたします。
答えは簡単。Amazonで行っている「ブランド登録」をすることです。
それでは「Amazonブランド登録 その2」で、ブランド登録をするメリットと方法についてより詳しく見てみたいと思います。
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