トリニダード・トバゴがマドプロ加盟

 

中部アメリカに位置するカリブ海の島国 トリニダード・トバゴ共和国がマドプロに加盟しました。

2021年1月12日より、指定国として指定が可能になります。既に所有する国際登録で、事後指定することも可能です。

 

トリニダード・トバゴで商標権を取得したい場合、今まではトリニダード・トバゴに個別出願をするしか方法がありませんでした。しかし、この度のマドプロ加盟により、

  • トリニダード・トバゴに個別出願する
  • マドプロによる国際登録出願をして、トリニダード・トバゴを指定国として指定する
    (既に国際登録をお持ちの場合は、トリニダード・トバゴを事後指定することもできます)

という、2つのルートによる商標登録が可能になります。

 

この2つのルートの違いについては、こちらをご参照下さい。

「商標サービス」→「外国での商標出願・マドプロ出願」からでも、開くことができます。

 

マドプロで商標保護できない国は、残り何ヵ国?

2021年1月12日現在、107ヵ国・地域がマドプロに加盟しています。

カバーしている国は、123ヵ国。

ここまで国数が増えると、逆にマドプロでカバーできない国は何ヵ国あるのかが気になってきます。

 

外務省ウェブサイト「世界の国数」によると、

  • 日本が承認している国の数(+日本)は、世界で196か国だそうです。
    そうすると、196 - 123 = 73 で、残り73か国と言うことになりそうです。
  • 一方、国連加盟国数は、193か国。
    こちらの数を基に計算すると、残り70か国と言うことになります。

ちなみに、日本が承認している国数と国連加盟国数が3ヵ国違うのは、

国連には加盟していないけれども、日本では承認している国が下の4ヵ国あり、

→ バチカン、コソボ共和国、クック諸島、ニウエ

 

一方、国連には加盟しているけれども、日本では承認していない国が1ヵ国あるからだそうです。

→ 北朝鮮

 

尚、北朝鮮はマドプロ加盟国です。

 

ということで、結論としては、マドプロ経由での商標保護ができない国の数は、

  • 日本が承認している国数ベースでは、残り74か国
  • 国連加盟国ベースでは、残り70か国

という計算になりました。

 

ここ数年は毎年マドプロへの加盟国が増えておりましたが、2020年は新規加盟ゼロ。

そろそろ頭打ちかもしれません。