マレーシアがマドプロ加盟

 

マレーシアがマドプロに加盟しました。

2019年12月27日より、指定国として指定が可能になります。既に所有する国際登録で、事後指定することも可能です。

 

マレーシアで商標権を取得したい場合、今まではマレーシアに個別出願をするしか方法がありませんでした。しかし、この度のマドプロ加盟により、

  • マレーシアに個別出願する
  • マドプロによる国際登録出願をして、マレーシアを指定国として指定する
    (既に国際登録をお持ちの場合は、マレーシアを事後指定することもできます)

という、2つのルートによる商標登録が可能になります。

 

この2つのルートの違いについては、こちらをご参照下さい。

「商標サービス」→「外国での商標出願・マドプロ出願」からでも、開くことができます。

 

ASEanとマドプロ加盟について

東南アジア諸国連合(ASEAN)とは、東南アジア10か国からなる共同体です。

現在、インドネシア、カンボジア,シンガポール,タイ、フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオスの10か国が加盟しています。

 

ASEANでは、2015年にASEAN経済共同体(AEC)を結成しました。

ASEAN地域の更なる経済発展を目指し取り組みを進めています。

 

その一環として、ASEAN各国における「知財ビジネス環境」強化の観点から、マドリッド協定議定書(マドプロ)への加盟についても目標として定め、その達成に向け制度の整備、準備等を進めていました。

 

asean各国のマドプロ加盟状況

マドリッド協定議定書へは、シンガポール、ベトナム、フィリピンの順で加盟し、その後、2015年にカンボジア、2016年にラオス、2017年にはブルネイ、タイ及びインドネシアで発効しました。その後2年の時を経て、2019年マレーシアが寄託を完了しました。

 

これにより、2019年末現在、ASEANに加盟する10か国のうち、9か国がマドプロ加盟国となっています。

 

マドプロに加盟していない国は、ミャンマーの1か国を残すのみ。

とはいえ、ミャンマーについても、2019年に商標法が成立。2020年1月に施行される予定です。

 

進化を遂げるASEAN。これからも楽しみですね。